春です!!

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部屋のドアを開けて、マオに声をかける。 「マオ、お父さん今日家にいる?」 「ああ、玄関にいただろ?」 え?いつものことながら、全然気付かなかった。 「マオ、真由…艶子のお父さんここに呼んできてくれない?」 私の後ろからひょっこり顔を出した明が、変なお願いした。 わざわざ呼び出すの? 「ああ、別に構わん。」 マオが行ってしまってから、そのまま疑問を投げかけた。 「わざわざ部屋に呼ぶの?」 「マオに気付かれないように写真を探さなきゃ、艶子と真由里は別人ってばれるでしょ?」 「マオが入ってこれないのはこの部屋だけだろ?」 晴もマオがいなくなったとたん、明の後ろからひょっこり顔を出した。 「え?別にこの部屋じゃなくても、マオは部屋から出ていけって言ったら入って来ないよ?」 ・・・ え?なにこの間?
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