112人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
部屋のドアを開けて、マオに声をかける。
「マオ、お父さん今日家にいる?」
「ああ、玄関にいただろ?」
え?いつものことながら、全然気付かなかった。
「マオ、真由…艶子のお父さんここに呼んできてくれない?」
私の後ろからひょっこり顔を出した明が、変なお願いした。
わざわざ呼び出すの?
「ああ、別に構わん。」
マオが行ってしまってから、そのまま疑問を投げかけた。
「わざわざ部屋に呼ぶの?」
「マオに気付かれないように写真を探さなきゃ、艶子と真由里は別人ってばれるでしょ?」
「マオが入ってこれないのはこの部屋だけだろ?」
晴もマオがいなくなったとたん、明の後ろからひょっこり顔を出した。
「え?別にこの部屋じゃなくても、マオは部屋から出ていけって言ったら入って来ないよ?」
・・・
え?なにこの間?
最初のコメントを投稿しよう!