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「一個謎が解けたや。」
明の言葉に沈みかけた思考が引き戻された。
「真由里と艶子さんが似ていたとしても、その両親まで似てるわけないでしょ?マオはどうして55年前の両親と今の両親が違うことに違和感を持たないのかと思ってたけど・・・。艶子さんにとって両親が変わることは珍しいことじゃなかったんだ。」
・・・やっぱり、支えたかは別にしても、おばあちゃんが辛い時期に一緒にいたのはマオだと思った。
その後、お父さんが持ってきたおばあちゃんの写真は白無垢姿な上に、あたしとは10近く歳が違っていて、確かに似ているけれど間違うほど似ているのかは判断しづらかった。
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