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「やだ、突然何言って・・・。」
「いいから聞きなさい。」
有無を言わせぬその雰囲気が、おばあちゃんがいなくなるなんて認めたくない私の甘えを遮った。
「今度、人外の者に追い掛けられて、
もう駄目だと思ったらこう叫びなさい。
マオ・・・と。」
「マオ?」
マオって・・・誰かの名前?
それとも言霊か何か?
「そう。・・・もしそれで何も起こらなかったら、こう続けなさい・・・」
おばあちゃんのあまりに真剣な表情に、無意識に手に力が入った。
・・・・・
「え?お、おばあちゃん?」
あとに続いたおばあちゃんの言葉は、不可解極まりないものだった。
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