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あ、
でも忘れたことにしとけば、分からなかったこと全部きけるんじゃない?
「九尾さん、あなたのこと完全に忘れたから教えてくれない?」
「なっ!!!本っっっ当に相変わらずね!!!例え忘れたんだとしてももっと気を使ったらどうなの!魔王様の命令がなかったらあなたなんて・・・」
「さっきから思ってたけど、その魔王様って何?」
・・・・
美女狐は地球外生命体を見たような目で私を凝視している。
なぜかマオまでこちらを(たぶん)驚いたように見ていた。
「・・・それ本気で言ってますの?」
これでもかと言うくらい怪訝な表情を全面に出す美女狐。
そ、そんなにおかしな質問なの?
「いや・・・実は・・・頭をぶつけて昔の記憶があんまりなくて・・・。」
焦って妙な言い訳をしてしまった。かなり苦しい嘘だ。
言ってしまってから後悔した。
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