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「あなたのせいで、公の場から姿を消されたのよ!」
え?
「な、なんで・・・?」
九尾は今にも飛び掛からん勢いで、こちらを睨みつけた。
「それをわたくしの口から言わせますの!?
艶子、あなたに、ほ…ほ…惚れたからに決まっているでしょう!!」
・・・だから、なんで?
「魔王様は突然、魔王の地位を捨てるとおっしゃられて、全く話せなかった日本語を覚えられて、人間の常識を勉強なされて、あなたの側を片時も離れなかった・・・。」
だからなんでそこまで?
今の話だと、出会ったころは言葉すら通じてなかったってことでしょ?
「なのにあなたは殴るわ蹴るわ。うっとうしい、邪魔、早く帰れの暴言を日常的に吐いた挙げ句、自分が呼ぶまで姿を現すなですって!?!?忠犬扱い!?!?どこまで魔王様の品位を下げれば気が済むの!?」
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