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きちんと追求したいところだけど、ガラスの破片だらけの部屋をマオが横切るものだから、微妙に床に血が滲んでいるのが気になった。
「マオ、足から血が・・・」
「大丈夫だ!!痛くない!!」
そんなわけないだろ。ガラスささりまくってんのに。どんだけ焦ってるんだ。
「分かった。出会いのきっかけは追求しないから、とりあえず手当しよう。見てるこっちが痛い。」
「・・・艶子優しい。」
「いや、私は触りたくないから手当は自分でしてね。」
「うっ!」
マオは胸を押さえて俯いた。
「何!?どうしたの!?」
「あまりの艶子の優しさに胸が・・・。」
・・・なんでだよ。
今のは喜ぶところじゃないだろ。
あと、息が荒い。
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