始まりの日

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「………何ぞこれ?」 読み終わったミズカミが若干の焦りを2人にぶつける。 「あれじゃね?ドッキリじゃね?どっかにカメラあるべよー」 ヤッチは手紙を信用せずに昨日食べ残したお菓子の袋を開けながら部屋を見渡す。 それを横目にトビは出窓を開け景色を見ている。 「…………いや,これ何かおかしいばい。車が1台も走ってない……っつーか信号がついてない。おまけに人が全く見当たらん。」 トビの家の前は交通量が多い道路で普段この時間帯に車や人が通らないということはまずあり得ない。 信号も故障中のように何色も灯さず全く機能していなかった。
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