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「……レクス。 お前、やっぱりどこか傷めてるだろ」
「ふえっ！？ な、何で！？」
図星を突かれ焦るレクスをよそに、キィナはアイテムポーチから＜回復薬＞を取り出し、その場にしゃがみ込む。
「それだけ歩き方が不自然なら、誰だって分かるさ。 ほら、見せてみろ」
「だ、大丈夫だって……いたっ！！」
装備に被われた足首にキィナの手が触れた途端、レクスはへたりこんでしまう。
「あーあ、真っ赤じゃないか。 ほら、じっとしてろ」
キィナは手早く右足の装備を外すと、腫れ上がった足首に回復薬を掛け、包帯で被っていく。
「まったく……よし、出来た」
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