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「……ふむ……まあ、これなら問題は無いだろう。 もう狩りに出て構わんぞ」
「え……ホ、ホント!?」
その言葉に、レクスは目の前の白衣を着た女性に詰め寄る。
「私は医者だぞ? 治っていない患者を狩場に出すような真似はしないさ」
対して、医者と名乗った女性はたじろぐ様子も無く落ち着いた口調で答える。
「……ぃ……ぃいやったぁああーーーーーー!!!」
嬉しさの余り、レクスは高々と両手を突き上げ――
「あでっ!?」
――そのまま後方に椅子ごとひっくり返った。
「ふむ……打撲の手当てが入り用かな?」
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