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「ああ、頼んだ。 ……ほら、ちゃんと謝ったんだし気にするな」
「うぅぅ~~~……」
自らの馬鹿力が引き起こした事態に、流石のレクスも意気消沈しているようだ。
「あ、そういえばこれが採取出来たニャ」
そう言ってアイルーが差し出したのは、宝石のように美しい羽根を持った蝶だった。
「ふわあ……キレイなムシ……ねえねえ、これ何てムシ?」
「? 見た事無い蝶だな。 オルハ、これ何か知ってるか?」
「……間違いない。 これ、<マボロシチョウ>」
「っ!? こ、これがか!?」
「? めずらしいのこれ?」
「……名の通り、幻の蝶と言われてる」
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