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◆
「――<ヒプノック>?」
「そう。 別名「眠鳥」とも呼ばれる、未開の地にのみ棲息するモンスターだ」
その日。
キィナとレクスは村長に呼び出され、村長宅へと赴いた。
そこで彼等を待っていたのは、<グランダ・ローレンス>と名乗る、サー・コートに身を包んだ一人の男だった。
「奴等はつがいで近隣を荒らし回り、既に三つの村が被害に遭った。 どうやら何らかの理由で急に凶暴化したようだ。 このままでは、被害は益々増加の一途を辿るだろう。 どうか、私に……いや、奴等に故郷を奪われた者達に力を貸しては貰えないだろうか」
そこまで言って、グランダはキィナに頭を下げた。
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