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彼の話では、樹海と呼ばれる狩場に突如つがいのヒプノックが現れたのだと言う。
この二頭の引き起こす被害は予想以上に大きく、小動物は次々と餌食となり、狩りの際に放つ催眠作用を持つ体液により草花は枯れ、生態系に甚大な影響を被っているらしい。
しかも、奴等は樹海近隣の村まで襲撃し、人的被害だけでも既に二桁以上に上ると言う。
そこで、一刻も早くヒプノックを狩猟する為の優秀なハンターを募った結果、若手トップクラスの実力者であるキィナの噂を聞き付け、依頼者本人が自ら交渉に来たという訳である。
「樹海、か……そういえば、まだ行った事が無いな……」
「え? キィナもジュカイに行った事無いの?」
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