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この3週間は嵐のようだった。
まずは2人で私の両親の所に行った。
つい最近来たのに今度は何の用だ?といった感じの両親に
「結婚させて下さい。」
「・・・」
そう彼が言うと、父は下を向いてしまい悲しいような辛いような顔をして…
「僕が彼女を幸せにします。任せて下さい。」
「・・・」
私もドキドキしながら父の悲しそうな不安そうな顔を見つめた。
「・・・もう決めたんだな?」
私の顔をちらっと見て父はそう言った。
私は軽く頷いた。
父の目に薄ら涙が見えた気がした。
「・・・娘を宜しくお願いします。」
父は小さくなって頭を下げた。
お父さん・・・
どんな思いで頭を下げてくれたんだろう・・・
今でもこの時の父の気持ちを考えると辛い…。
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