814人が本棚に入れています
本棚に追加
その1週間後に東京の彼の両親が私の家に来て結納を済ませた。
彼の父親は仕事で世界を回っている人。
そしてアメリカかぶれで、口癖は
「アメリカでは○○なんだ。」
と日本とアメリカの違いを語るちょっと面倒くさいタイプ。
母親は品はあるが、性格は世話好きな大阪のオバチャンって感じ。
「これから家族になるんだから、菜摘ちゃん、仲良くしましょうね。」
「はい。お義父さん、お義母さん。」
父親はちょっとあれだけど、まぁうまくやっていけそう!
と思った。
後は私はバイトを辞め、自分の荷物をまとめ、引越しの準備をした。
・・・何故か私が彼の荷物も全てまとめ、光熱費等を止めるために手続きをした。
必要な書類は全て私が取り寄せた。
・・・結婚するんだし、仕事の引き継ぎなどで忙しい彼の変わりにやるのは、妻の務めだよね…
ただ少し変だなと思ったのは、引っ越す前日まで、土日を含め送別会と言ってほぼ毎日家に帰って来るのは夜の2時以降。
そんなに毎日送別会なんてあるかな…?
彼は営業マンなので、付き合いが広いのは分かるが、多過ぎる気がしていた。
実はこの時、彼は友人に紹介してもらいその日だけの関係を結んだり、元々セフレがいたみたいでその女とも最後だからと、かなり楽しんでいたみたい…
何も知らない私は
結婚するんだし…
と彼を信じた。
最初のコメントを投稿しよう!