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結婚式当日だって、主役は夫。
私は義母が遠方からあんまりゲストを呼ぶと宿泊代とかこっちが持たなくてはいけなく、お金がかかるからと、3卓分しか親戚・友人を呼ばなかった。
なのでゲスト85名中、私のゲストはわずか15名。
義母にそう言われて私は従ったのに・・・
「浩太郎は仕事とか付き合いがあるから。あなたとは違うのよ。」
と、夫はアメリカの友人や親戚、広島、東京の上司・友人・同僚など・・・
沢山招いていた。
・・・私だって呼びたい友達が他にもいたのに。。。
でも義母に逆らって後々良い事なんてない・・・我慢しよう。
「わぁ、綺麗なドレス・・・」
ウェディングドレスを纏い、さすがに今日こそは褒めてくれるだろうと思っていたが・・・
「なんだ。また太ったのか?」
タキシードに着替えてやって来た夫は身長160cm体重43kgのどちらかというと細い筈の私に向かってそう言いのけた。
「それより今日の俺もメチャクチャカッコイイな!」
そう言ってずっと鏡の中の自分のタキシード姿にうっとりしていた。
嘘でもいいから「綺麗だよ」とか言ってほしかった・・・
自分のウェディング姿がみっともなく感じた。。。
世界一幸せな瞬間な筈なのに・・・
今すぐこんなドレス脱ぎ棄てたくなった。
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