調停。

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ノートの説明が終わった所で、次に夫からの話を聞くらしく、私は一人、また元の部屋に戻った。 1時間も話していないのに、重労働をしていたかのような疲労感。 戻った部屋には、弁護士さんと50歳位の女性が何やら作戦会議中。 資料を広げて、次はこう出ようああ出ようと話合っていた。 狭い部屋なので、彼らの話は聞きたくなくても聞こえてしまう。 慰謝料はどの位か、養育費は・・・ もう調停は数回やっており、次は裁判って感じの話をしていた。 一人では泣き続けてしまうので、この人達がいてくれたおかげで我慢が出来るので良かった。 ―――――1時間経過し また調停員さん達がいるさっきの部屋に通された。 部屋に入ると・・・ なんとも香水のキツイ匂い! 間違いなく夫だ。 こんな場所にめいっぱい香水を振ってくるなんて・・・ どういう神経しているんだろう・・・ 夫は会社に行く時も首に2回、全身に一回と、必要以上にそのまま香水を振りかける。 調停員の女性はハンカチで鼻を覆っていたくらい、迷惑な量だ。
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