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24才の時に森田浩太郎(モリタコウタロウ)と始めてデートをした。
BarでJAZZを歌っていた私は、きちんとした発音で歌いたかったので学校にも通い、英語を勉強していた。
そんな時、彼が帰国子女だというのを知り、レッスンをしてもらう事に。
「菜摘ちゃんお待たせ。」
森田は颯爽との黒のベンツで登場し、私の近くに車を停めると、
「はい。乗って。」
車から降り、慣れた手つきで助手席のドアを開けた。
まるでドラマのワンシーンみたい。
私達はそのオープンカーに乗り、イタリアンレストランへ。
車の乗り降りの際には回り込んで開けてくれたり、椅子を引いたりと、紳士にエスコートしてくれる彼。
あまりされた事がなかったレディファーストと、綺麗な発音で格好良く完ぺきに話す英語。
デートを重ねる度、私は彼にどんどん惹かれていった。
顔はいまいちだし、背も私と殆ど変んないけど、この人素敵・・・
彼とのデートはうっとりするほど楽しかった。
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