プロローグ

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「イヒャヒャ!まぁ、分からなくないと思うぜ!確かに良い天気だ。」 突然そんな事を言い出したのは三人の中で一番背の高い少年。 黒い少し長めの髪をしていて身体はやや細く、但し無駄に細い訳ではなく引き締められた様な感じのする。 顔立ちはモデルにいつ抜擢されてもおかしくないような、かなり整った顔立ちをしていた。 そしてそんな少年の言葉に呆れたような反応を示したのは、少し変わった風貌の少年。 中肉中背、どこにでも居そうな顔立ちなのだが、一点だけ、髪だけは他とは違った。 白、穢れなど何一つ知らなさそうな、まるで雪がそのまま髪となった様な不思議な髪、それを軽く立たせている。 他は平凡なのに、その一点のお陰で割りと皆の注目を集めているが本人は全く気にしている様子が無い。 そして最後の一人、独特の笑い声を挙げる少年。 染めているのか知らないが金髪の髪を乱暴に逆立たせて、目付きが異様に鋭く背は白髪の少年と大差無く、三人の中で一番軽い感じのする少年だった。 三人の服装は制服、ロングコートのようなもので、三人とも燃えるような真紅一色だった。
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