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「それにしても入学式とか、ダルいな……」
「お前は本当にめんどくさがりだな迅斗……」
白髪の少年の名は迅斗と言うらしい、実にめんどくさいと言わんばかりの表情を浮かべている。
「イヒャヒャ、これが迅斗だからしょうがないぜぇ剣児?まぁこの遊梨様も迅斗と同じ気持ちだがな、イヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「お前は毎度挙げるその笑いをどうにかしろよな……」
黒髪の少年―剣児はゲラゲラと笑う金髪の少年―遊梨を見て呆れたように溜め息を吐く。
「はぁ、何も知らんのかお前らは……今日は名目上こそ入学式だが、式らしい式はしないんだぞ?」
「あ……?どういう事だよ?」
今日は入学式なのだ、しかしそれは名目上と剣児は言う。
何言ってんだこいつ?と言わんばかりの迅斗からの視線に、剣児は呆れたように溜め息を吐いた。
「パンフレットぐらいきちんと読んどけよ、まぁいいや、取り敢えず中に入ろう、そうすれば自ずと分かるよ。」
「後のお楽しみってか?イヒャヒャ、一体何があるのかねぇ……」
上手くはぐらかされ、剣児を先頭に三人はそれに続く。
俺等の大好きなものさ、小声で呟いた剣児の言葉を聞くこと無く…
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