逃げてる訳じゃない

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「そっ…総悟…」 総悟は、俺の顔を見ようともしない。 ただうつむき、俺の横を通り過ぎようとする。 「ちょっ…総悟…」 「土方さんじゃねぇですかィ。仕事…お疲れ様でさ」 「っ…」 何も、言えなかった。 総悟がこんなこと言うなんて。 トンッ 総悟の肩が俺の肩に当たった。 ズキッ!! (いっ……てー…) 声を出したり、手で押さえるのはギリギリで止められた。 それよりも総悟だ。 「っ??」 総悟は振り返っていた。 俺の顔を見て、きょとんとしている。 赤い目は… さらに赤く、少しばかり腫れていた。 .
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