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「ふぁ~あ」
欠伸をしながら廊下を歩くと、そこには隊士がちらほら見えた。
「オイ」
「あっ!!沖田…隊長……」
声をかけると、困惑した目で返答しやがる。
最近はみんなそうだ。
どこか俺を遠ざけている。
返答はあやふや、
目を合わせようともしない、
おまけに、俺を同情の目で見てくる。
居心地が悪いったらない。
けれど、それを表に出すことができるほど正直な人間じゃないから、知らぬ振りして通り過ぎる。
後ろで小さく安堵の息をつく隊士の声が聞こえた。
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