君が死んで一年

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理由なら分かってる。 嫌でも意識するくらい。 姉上の命日まで、あと3日。 そりゃあ当然、時間が止まる筈がない。 人が死んでも、その人の周りの奴等の時間は止まってくれない。 それから一年。 たったそれだけのことなのに、こんなに… 同情しなくても、いいんじゃないの??? いつもみたいにバカやって、それでいいんじゃないの??? 自身を笑うように笑みを浮かべ、俺の足はいつの間にか安心するほうへ向かっていた。 ガラッ 「おぅ、総悟じゃねぇか!!入れよ!!」 「…近藤さん」 .
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