君が死んで一年

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昔から、この人は変わらない。 いつも迎え入れてくれる優しい笑顔に惹かれた。 正直言うと羨ましい。 「??ぼーっと突っ立ってないで、早く入れよ」 「はい、ありがとうございやす」 できるだけ音を立てず襖を閉めて近藤さんの真正面に座る。 近藤さんはいつも通り笑っていた。 「で、どうしたんだ??」 「えっ…?」 「何かあったんだろう??オメーはいつも1人で抱え込む癖があるからな」 「………」 落ち着く。 今ならさっきの隊士の反応も許せる…気がする。 「あの、近藤さん…」 .
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