2.Laziness

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二人は夕飯を作るとか何とかでいなくなった。 面倒ではあるものの、此処はどんな所だろう、という興味が沸いた。 ベッドから起き上がって部屋を出て周りを見渡してみる。 一見普通の家ではあるものの下からは子供の声が二、三人分程聞こえた。 そして僕自身も、本当に此処は孤児院なんだなと実感した。 ただ、少し疑問。 レイジさん、レイさんは二人とも成人的な感じだった。 それでなんでここにいるんだろうか。 ……まぁ、流石にこれ以上考えるだなんて面倒すぎるため、止めようと思う。 階段を下っていくとすぐに玄関だったので、仕方なく真っ直ぐにはいかず右に行く。 「……あれ?」 一つの部屋が、かなり荒れていた。 まるで、ここで大喧嘩が起こったかのようだった。 『逃げろ』 本能はそう伝えるのに、足が震えて動かない。 両親が死んだあの交通事故の日を思い出す。 気持ちが悪くなり、膝をつく。 「だいじょーぶ?」 ひょい、という効果音がつきそうな勢いで、僕の顔を一人の少女が覗き込んできた。 下だけ緩いウェーブ…だっけ? そんなのがかかっている、中学生位の少女。
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