第8章  黒龍と黒影

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でも、そんな考えを裏付けるように黒龍の温もりを あたしは感じる だからだんだんと足手纏いなんじゃって考えが小さくなってきた しっかし染谷は痛いとこを突くよな 一応そこは気にしてるんだよ 「…己月が足手纏い…ふざけるな」 「はぁ?事実だろ、無力な女を守って何があるんだ」 「無力だろうが関係ねぇ……あいつは俺らの仲間だ」 仲間……――― 一瞬涙出そうになった。 小さな不安が消えた瞬間でもあった。 あたしはその場にしゃがみ拳を強く握った。  
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