第8章  黒龍と黒影

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淳の腕の力が次第に弱くなった きっと元に戻った 染谷はその場にうつ伏せるように倒れた 哲也や結斗達がやってきた。 「な、なんで己月がここに居るんだよ!?」 「なんでだろうねー」 「己月ちゃん怪我ない?」 「うん、大丈夫」 心配そうに聞いてくる哲也 諒は抱き着いてきてそれを慎太郎が剥がそうとしている まさにいつものと同じ光景 ふと慎太郎が呟いた。 「淳キレてたのに誰が止めた?」 「それはね、きっと淳は黙るから言うよ。己月ちゃんが止めたよ」 「え、己月が!?怖くなかったのか?淳がキレてたら誰も止めれないのに」 あたしはそうなんだーって返した 「だいたい、なんでキレたんだ淳?」 結斗が淳に問い掛けたが淳は無言で無表情 まさに聞くなとでも言いたいような 哲也が淳の肩を掴みまさか嫉妬かなにかかな?って聞いていた なんて答えたのかは知らない  
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