第9章  温かい時間

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諒があぁと頷いた その後、沈黙が続いた……―― 本当の事を今、話したいと思った こんなに真実を知りたがってるのに……でも、できなくて 話したら今の居場所が無くなりそうで… 「結局、強くないんだよな…」 ボソッと声に出してしまった 「なんか言った?」 「ただの独り言だよ、きっと…」 「きっと、って。」 クスクスと笑った諒はお墓の前で手を合わた あたしも手を合わせ、数十秒目を閉じた ねぇ、みなと あたしのこと恨んでる? あの時さ正気で、しっかりしてたらこんなことにならなかったのにね… ごめん、ごめんなさい  
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