第9章  温かい時間

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「己月はこっちね」 「おい、諒何勝手に決めてんだ!!」 「慎太郎に関係ないだろ」 はい、諒と慎太郎の喧嘩が始まった。 あたしがどこに座るかでもめ始めた。 結斗が2人の仲裁に入った。 いつもの事だ。 諒と慎太郎が喧嘩始めると必ず結斗が中に入って仲裁する。 淳と哲哉は見てるだけ。 哲哉は笑うけど、淳は無表情で 「やっぱり似合ってるね」 騒ぐ3人を押し退け哲哉がグラスを持って話し掛けてきた。 「これ、誕生日プレゼントだから。俺と諒から」 「もしかして、この服?」 哲哉はニコニコしながらそうだよと 「ありがとう」 こんな素敵なプレゼントは初めてだった。  
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