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「なにもないけど。」
「嘘や!!ならなんで哲哉さんや諒と登校してるんや?」
「壱、己月はな黒龍に入ったんだぜ!!」
諒が大きな声で話した。
勿論教室中に聞こえた。
不良たちはまた騒ぎ始めた。
「ホンマなん己月?」
「そう…みたい…?」
「なんでハテナついてるんや!!」
「ほんとだなんでだろうね。」
周りの不良からなにか言われて、見られてたけど完璧シカトした。
いちいち反応したらきりがないし
ちょうどよくのんちゃんが教室にやって来た。
あんたNiceタイミングだよ。
のんちゃんの冷めきったオーラと殺気で騒がしかった教室が一気に静かになった。
人は見掛けによらずって正にこれじゃない?
のんちゃんは見た目若く、かっこいいしさ
「己月ちゃん、どこ行くの?」
「トイレ」
「んじゃ、俺着いていく!!」
諒が椅子から立ち上がった頃にはあたしはもう教室のドアの前。
「それくらい1人で行けるから。」
言い残してあたしは教室を出た。
その頃、哲哉、諒、壱は己月の速さに驚いたとかなんやら…
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