序章

9/10
前へ
/31ページ
次へ
「おわっ!なんだっ!?」  レッドは思わず目をつむる。  しばらくしないうちに光は収まり、何事もなかったかのような静けさが訪れた。 「……なんだったんだ……一体…?」  じっとメダリオンを見つめるが、何も変わったところはない。  首を傾げていると、突然機体が激しく揺れ始め、ブザーが鳴り響いた。 「うおっ!!……とりあえず、用事はもうねーし、脱出するか!」  ダハーカに飛び乗り、レッドは急いで甲板へと向かった。 * * * * *  メダリオンが光を放ったそのすぐ後、外では異様な光景が広がっていた。  広く続いていくプラズマを帯びた雲海から、謎の巨大な生き物が現れたのだ。  否、それは生き物と言うにはあり得ないほど大きく、またおぞましい雰囲気をまとっていた。  それは月明かりに照らされ、不気味に目を光らせていた――――― * * * * * .
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加