序章

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「さてと…下への道はどこだっと…」  歩きながら頭の中で地図を作成していく。  こういう船はどれも似たような造りであるため、一度侵入さえすれば迷わずに進むことができる。  しかし、エントランスに入ったところでレッドは早速見つかってしまった。 「侵入者というのは貴様か!」 「招待されちゃいねーからなー……どちらかっつーと、そーなる?」  特に焦ることなくそう言うと、警備兵の怒りに触れた。 「きっ…貴様ぁっ!バカにしてるのかっ!?」 「おぉっと!」  突進してきた警備兵を軽く避ける。  そのまま後ろに回り、ダハーカでロボごと持ち上げて投げ飛ばした。  警備兵のロボは黒い煙を上げて爆発した。 「く……クーバースに楯突いて、ただですむと思うな……ううう……」  爆発するロボからなんとか脱出できたが、警備兵はそれだけ言うとその場で気絶した。 「……クーバース、だって?」  彼が最後に言った言葉に、レッドは顔をしかめた。  クーバースと言えば、シェパルド共和国で最大の勢力を誇る巨大ギルドである。  ケンカっぱやいレッドだが、さすがにそんな相手にケンカを売るほど馬鹿ではない………一応。 「……ま、いいや。とりあえず進も…」  今回のことがきっかけで、もめ事にならないことを願う。 .
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