漆黒

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寒さなんか感じなかった。 ただ夢中で、意味がわからなかった。 はっ!?って感じだし。 息が切れて上手く走れねぇ。頭の中をぐるぐるさっきの電話がまわるだけ。 「ましろが事故って病院に運ばれたから光も急いで」 30分前にましろのお店のママから連絡が来た。 俺こんなの初めてでよくドラマとかでしか観たことないし、軽い考えだった。 光「…っはぁ、はぁ…しろ」 「はい?」 あー息が上がって上手く話せてねぇ。 光「ちっ。だがらましろの病室どこやって!!」 俺は若干切れぎみで声をあらげた。 「光!」 その声に反応する。 光「雛さん!ましろは?どう言う事ですか?意味がわかんないです…」 あっちも大分慌ててたんだろう。病院には不釣り合いなドレス。 雛「取り合えず、病室、今ましろ寝てるから」 俺は黙って頷き、雛さんの後ろをついていった。
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