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「歩くの面倒だな…車欲しいぜ」
……俺って一人言多いよな
いや別に寂しいやつじゃないからな?
マンションのエントランスを抜け、外に出る。
「寒ぃ…雪か…」
雪が絶え間なく降り続けていた
仕方なく学校でパクってきた傘(新品だと推測)をさし歩いていく。
「さて、何を呑もうかな…カクテルは飽きたな…甘いもんな…」
甘い、と言えば
店で酒を買おうとして止められる奴見てると
未成年はおとなしくオレンジジュースでも飲んどけと突っ込みたくなる
…俺も未成年だけどな…
ふぅ、とため息をはいてみる。
白い息だった
…なんで雪って白いんだ?
上に居る『カミサマ』って奴の『ココロ』が白いからか?
ならもし俺が『カミサマ』だったら
真っ黒な雪が降るんだろうな
……おもいっきり毒素含んでる…!
毒素撒き散らしてる!
俺アホなんだな。
実感した。
「そもそもなんで俺いつも真っ黒なんだ?ヤなことあったわけでもねぇのに」
どうした自分…
ちょっと沈んでいると、近所のおばさんに声をかけられた。
「今晩はー、涼(りょう)くんお買いもの?」
「あ、ども。まぁ、ちょっと」
「気を付けてね」
「はい」
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