『君のぬくもり』

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「じゃあネロはどう?」 ネロと呼ばれた瞬間何故か分からないが懐かしいような感覚が俺の身体の中を満たしていた。 「ネロ」 「ネロって名前気に入った?じゃあ今日から君はネロだ」 少年は満足げに頷き微笑んでいた。 懐かしい気がしただけかもしれない……だがその名前は俺にとって一生の宝物となった。 さっきまで名前なんて必要ないと思っていたはずなのに。 俺は確実にこの少年と出会ったことで変わっていた。
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