『君のぬくもり』

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そして出会ってから一ヶ月が経ち俺にとって航太は大切な存在となっていた。 「ネロ! はいっ」 航太が差し出してきたのは真っ白な首輪だった。 よく見ると ―ネロ― と彫られていた。 首輪というのには若干抵抗があったが航太の手作りということもあり俺はお礼を言ってつけてもらった。 「うん。すごい似合ってるよ」 「そ……そうか」 なんとなく恥ずかしくなる。 照れ隠しで自然と下を向いてしまう。 この気持ちは人間も猫も変わらない。 航太も俺のことを大切にしてくれていた。 俺はこんな日々が一生続けばいいのに…… そう思っていた。
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