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夕日で金色に染まる川を一匹の黒猫はただ眺めていた。
光で反射し、きらきらと光るその川はまるで宝石のように綺麗で美しかった。
「ここにいたのか」
はじめ俺に話しかけていることも分からずにいたが、ふと隣に腰掛けてくる者がいた。
横目で見るとあの少年だった。
まさか……俺を追いかけてわざわざここまで来たって言うのか。
俺は疑問に思いながらもなるべく平然を装う。
「なんで追って来た」
少年はそっと笑みを浮かべて呟いた。
「僕と同じだと思ったから……かな」
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