第四夜 「死神と協力者」

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「五月たちから聞いてると思うけど、ワタシは死神に情報提供を主にしているんだよ。バーをやってると、色々と便利でねぇ」 「みなさんとは仲がいいんですね」 「まあね、特に五月や一夜、二葉たちは……兄妹みたいなもんなんだ」 彼女は、自分の分のアイスコーヒーにガムシロップを入れながら語る。 ふと、にこやかに笑っていた愛子の表情が少しだけ、曇る。 「死神になって、色々と大変な思いをしたりするだろうけど……ツラくなったりしたら、愚痴ぐらいならいくらでも聞くよ。サポートぐらいしか出来ないからね」 彼女の台詞から、これまで見てきた、聞いてきた事を色々とあったのを思わせられる。 七瀬は、軽く会釈のみをした後、愛子が淹れてくれたアイスコーヒーを啜る……程よい苦味があり、軽い口当たりがする美味しいアイスコーヒーだった。
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