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「……感じるだろ?身体中を巡る妙な感覚をさ……同類が側にいると感じる特別なセンサーみたいなヤツらしーぜ?」
「……」
「確実に言えるのは、人間としての漁 七瀬は、死亡。同時に死神、七瀬としての誕生の瞬間ってヤツだな」
何の感情も込める事もなく、一夜は、七瀬に向かって笑みを深めながら言った。
七瀬の人間としての日常は、予想もしない展開で幕を閉じたのだ。そして、人ではなく、死神としての日常へと誘われたのだった。
「死神も案外、悪くない人生だぜ。人間とあんまり変わらないからな」
隻眼の彼は、静かに呟いたのだった。
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