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屋上へ続く、鍵の壊された重い鉄の扉を開くと、見知った顔がたくさんあった。 「よぉ、輝」 「おっす、楓」 この間抜けな顔をした赤髪の男は、六条楓。 俺と同じクラスのやつだ。 こいつとは好きな芸能人が一緒ということで、仲良くなった。 その好きな芸能人、というのは、Akiのことだ。 もちろん、俺とAkiが幼馴染だってことは言ってない。 バレたら大騒ぎになるだろうしな。 「今日も遅かったねーぇ」 「わりぃな、寝坊したんだわ」 緩い話し方をするのは、設楽陽。 こいつは楓の友達で、楓経由で仲良くなった。 ちなみに髪の色は茶色な。 基本的に俺たちは三人でつるんでいる。 他のやつと一緒にいることもあるが、それは極稀なことだ。 .
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