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「起きたらさ、丁度Akiがテレビ出ててよ。これは見るしかねーって思ってな」
「どーせそれ11時から始まる番組のやつでしょ？テレビ見てなくても遅刻してるじゃん」
「まあな」
ははっ、と軽く笑っていると、ズボンのポケットが振動し始めた。
携帯を取り出し、ロック解除をする。
スマートフォンの面倒くさいところだ。
そういえば、今日は時間を確認した以外、一度も携帯を見てなかった気がする。
「げ、めっちゃメール着てる」
受信ボックスを開くと、新規メッセージが十件ほどあった。
忙しいくせに、相変わらずメールだけはマメな男だな。
差出人は全て南月明。
内容は見なくても大体分かる。
毎日何時間かに一度、今何してたかの報告メールがくるのだ。
いちいち報告しなくていい、と言っているのだが、明が
「絶対に送るんだから！」
と言って聞かないのだ。
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