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チンッ♪
軽い音と共に扉が開き、目的地に到着した。
「さて、と。お遊びはこれくらいにして…」
「絶対、絶対、春日さんには言うなよ!?分かってるよな、紗桐っっ!!?」
「あーうるさい、うるさい」
必死に言い募ってくる本郷を片手を振って振り払い、耳を塞ぐ真似をする。
「なぁ、なあ…」
「あー、分かったよ!だからもうそれ止めろ!!」
言った瞬間、本郷の顔が輝いたのが見えた。
…そんなに言われるの嫌だったのかよ。
「さて…真面目にやりますか」
周りに集まってきた黒服の男達を見て、急に真剣な顔になった本郷が静かに言った。
「誰だ、お前ら!」
「どうやって入ってきた?!」
俺たちを取り囲んで尋問してくる黒服たち。
まぁ、あれだけ騒げばこうなるわな。
「さぁ…パーティーの始まりだぜ?なぁ、蒼夜」
「………こくん」
肩に乗せた蒼夜にそう小さく呟くと、その呟きに蒼夜はしっかりと頷いて答えてくれた。
ここからは、俺たちの時間だ!
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