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こちらに飛んでくる殺気(弾丸)と視認により敵の位置を把握し、本郷に目配せして敵に向かって飛び出す。
「っ!う、撃て…ぐぁ!?」
「くそっ、このやろ…がっ!」
黒服の間を縫うように駆け抜け、ついでにすれ違い様に手刀を叩き込んで倒していく。
銃を使っても良いんだけど、こんだけ人数がいるし後の事考えたら弾が勿体無いし。
「おい!たった二人に何を手間取ってやがる!さっさと殺れ!」
「くそっ!あいつらすばしっこくて弾が当たらない!」
「ばぁーか。そんな簡単にヤられるかよ!」
「はっ!…数だけで、そんなに質は良くないみたいだが油断すんなよ、紗桐。怪我したら、蒼夜と汐崎さんが怒るぞ?」
ワァーオ、そりゃ怖ぇな。
半ば引き攣った顔で、俺はちょっとだけ倒すスピードを速めた。
少しでも早く怪我要素を減らさないと…あの絶対零度の微笑みと眼差しだけは貰いたくない。
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