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一網打尽作戦、大成功!
マスクの性能も確認出来たし、比較的楽に終わったな。
しばらく経ってから換気の為に窓を開けて煙を外へ出し、隣で待っているだろう蒼夜を呼ぶ。
「蒼夜!もう来ていいぞ」
ドドドドド…。
「………?」
あっれ~?蒼夜の気配と共に、なぁんか嫌な音が近づいて来てるんだけど?
スッ…
「蒼夜?」
と、扉の隙間からスルリと蒼夜が飛び出し、俺の肩に音もなく飛び乗った。
「待ちやがれ!テメェ、このクソ猫がぁぁ!!」
そして、そんな怒鳴り声と共にに扉が乱暴に開かれ、咬み傷やら引っ掻き傷を顔やら手やらにいっぱい作った黒服が現れた。
そんな男を見て、俺は奴に何が起こったのかを理解した。
「ああ、成る程。…蒼夜、お前暇だから遊んでたな?」
「こくん!」
どこかすっきりした感じに元気良く頷く蒼夜。
「大の男が猫に遊ばれる…」
それを見て、本郷は黒服に憐れみの視線を向けていた。
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