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「はぁ、はぁ、ここに隠れるか」
息を切らせながら俺は逃げ込んだ教室にあった教卓に隠れた。
なぜ逃げ回っているのか…
それはさかのぼること1時間前のこと
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誠「久志~」
久「どうした誠吾?」
と答えたこいつは久志。
俺の親友でいわゆるオタクというやつだ。
誠「例のやつ手入れたぞ」
久「例のやつとは…
まさかマジカル美少女ハルナちゃんのフィギュアなのかっ!?」
誠「そう。家に置いておいて美琴に見つかるとヤバイからもってきたんだよ」
そう言いながら俺は久志にフィギュアを渡した
久「そうか。やっと手に入った(泣)」
誠「同じの2つ持ってるのになんで必要なんだ??」
春「鑑賞用と保存用と開封するために3つ必要なんだとよ。」
そう言いながら近寄ってきたこいつは藤堂春樹。
久志とは違いがっちりした体格で、クラスでも身長は高いほうだ。
運動も得意で、体育の成績はいつも5をとるくらいだ。
ただ他の教科は残念なんだが。
誠「まあどうでもいいけどね。」
久「どうでもよくなーい!!」
春「久はアニメのことになると人が変わるからな。」
などと、俺たち三人はいつも一緒にいる。
この二人は俺がこの島に来て初めてできた友達で、よく言えば親友。悪く言えば悪友といったところか。
俺はどちらかと言えば人見知りするほうだが、この二人とはすぐ馬があって仲良くなった。
久「って、誠吾きいてるのか!?」
誠「あっ、わりーな。とりあえず3つ必要だったんだろ?」
春「なんでもいいけど、久は早くそのフィギュアしまえよ。風紀の奴らにみつかったらめんどうだぜ。」
春樹の言う風紀の奴らとは風紀委員のことで、この学院では風紀委員は一般の生徒から毛嫌いされている。
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