【01】日常

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もうすぐ学校に着く。 そんな時だった。 「…ん?」 今、道で何か光った…? 目を凝らしてよく見る。 キラッ… やっぱり!! 太陽の光でガラス?のような物が光っている。 いや、ガラスじゃあ無いな。 俺には分かる。 あれはガラスじゃない。 何故なら、宝石みたいに綺麗だからだ…。 「どうしたの?空?」 「えっ!?」 やばい。 進に気づかれたら… 『うん、交番に届けよう』 とか言い出すに決まっている。 もし面白い物だったら勿体無いよな。 よし。 「進、あっちにUFOが!!」 「……?」 進が振り向く… 瞬間、俺はその光る何かに向かって走って行く。 「空ーUFOなんていないよ?」 進がこっちを見る。 「あれ?なにしてるの空?」 「え!?く、靴の紐結んでる!!」 …しゃがみながらその光る物を回収。 後でゆっくり見るか。 それを何気なくカバンにしまい込み… 「よし、進。行こうぜ」 何事もなかったかのように歩きだす。 「あれ、空UFOは?」 「いや、俺の見間違いだったみたいだな。うん」 そう言ってスタスタと歩き出す俺。 「あ、ちょっと待ってよー」 そして俺達は学校に着いた。
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