†「話しかけないで」

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休み時間。 僕はいつも通り、次の授業の用意をして、読みかけの本を開く。 学校では僕は、クラスのみんなから『文学少年』と呼ばれている。 別にただ本が好きだから一日中読んでるだけなんだけど…… もともと人付き合いが苦手で、人とあまり上手く会話ができない僕は、友人と呼べるほど親しい人なんかほとんどいなかったし、今でもそうだった。 友達なんか、いても気遣かれするだけだから、いなくても全然構わないんだけどな……… それが逆に僕の見た目と合っているのか、僕は幸運にもいじめなどに合うことはなかったし、むしろクラスのみんなから尊敬されていた。
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