《はじめの半歩》

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――数時間経過 「さんこんビル」テツシの部屋には、十数本の日本酒の小ビンが転がってます。 「そりゃあ大変だったなぁ…。」 どうやら、女の人は彼氏に浮気されて別れたばかりだったようです… 「みんな私を裏切るつもりなんよ!!」 「ふんふん…」 「否定出来ないでしょ!!」 「うんうん… ……コクリコクリ…」 人生相談に乗っているつもりなのですが、酔っ払ってそれどころではないテツシ。 「あんたが責任とって付き合ってくれるの!?」 「うんうん」 (そーいえば、電気買いに行ったのに… …………… …なんだこの状況?) 「聞いてないでしょ!!!」 「うんうん」 「この家に居座ってやる!!」 「そりゃ… …おれ…稽古やるけぇ無理よぉ… だって、素振りやらんと……」 「もぉいい!わかった!!!」 ぼや~っと、 思いを巡らせて… 「…ナマってしもぉたら… いかんけぇなぁ… ………… ……… あらっ!?」 …気が付けば女の人がいません…。 「……おーい! どこ行った??」 …部屋を見回して… ……… ガシャガシャ音が鳴る方をみると…、
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