第一章 塗黒

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+1+ 私が彼女と出会ったときには、彼女…蓮華(レンゲ)は既に、姫として振る舞っていました。 私は、世界が退廃するのを見、退廃し尽くした世界が立ち直るまでの間生きてきましたが、あれほど「同じ」生き物は見たことがありませんでした。 あ、私の名前は一偉(イチイ)と申します。 自動書機として、稼働しております。 こんな私でも、生きていると言えるのは … …いえ、それは後々お話致しましょう。 自動書機としては、やはり順を追うのが適当であるのでしょうから。 まずは、彼女との巡り合わせを説明致しましょう。
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