第一章 塗黒

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+3+ ある日、 起きれば、 全てが 静まり返っていた。 「…気持ち悪い」 彼女は感覚的にそう呟いて、静まり返った謁見室に踏み込んだ。 「お早う御座います」 彼女が入るなり玉座で顔を上げたのは、 王ではなく、 女王だった。 「お早う…××…」 「…え…」 彼女は扉を押さえたまま、次ぐ言葉を失う。 「お前は今、この時をもって、 不要になった」 笑顔を向けながら、残酷な言葉を続けていく女王。 彼女は、扉に爪を立てる。 「一体…何が…」 「王が崩御した。 そして、私が継いだ。 この國は私のものだ。 跡継ぎは要らない」 淀みなく言葉が流れていく。 「よって…」 言葉の意味が彼女には掴めない。 理解出来ないままに、 「お前を消す」 殺戮の宣言が為された。
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