お母さんカラの傷

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しほんはすぐに着替えて急いで食事の支度を始めた。 「ゴメ~ン!!ママァ。私彼氏からご飯誘われたから行ってくるね!!ゴメンね!しほん!!」 そういってしほんの姉のほたるは家を後にした。 これもよくあること。 『せっかく沢山スープ作ったのになぁ…』 そう思いながらスープを掻き混ぜた。 「おいっ!ビールとって」 背後からお母さんの声がした。 グツグツ煮えるスープ… 『今…手離せないよ…』 「早くしろよ!!」 しほんはグッと唇を噛み締めた。 「…ごめんなさいっ!!私今…手が離せないから…自分でとっ…ゴフッ…」 しほんは凄い衝撃を感じ床に倒れ込んだ。
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